大きな星が2つあり、お互いがお互いの回りを回っているとしよう。(例えば、月と地球)この、2つの星の重力圏内に小さめの星(例えば、人工衛星やスペースコロニー)があったとしよう。一般的には、3つめの小さな星の運動を知るのは容易ではないが、
図に示されるような、5つの点にある場合には3つめの小さな星と2つの巨大な星との相対的な位置関係は不変のまま、運動する。例えば、地球と月の間にあるL1ポイントの場合には地球からの重力と月からの重力がちょうど釣り合うために、疑似安定となる。これらの5つの点のうち、最も安定なのは3つの星が正三角形を構成するL4,L5である。最も安定なラグランジュ点は、3つの星の相対的な大きさの大小にかかわらず、常に3つの星が正三角形を形作る位置に来る。機動戦士ガンダムの中で地球に反乱してジオン公国を名乗るスペースコロニー、サイド3はナレーションで「月の軌道の向こうに浮かぶ....」と描写されているので、L2点にあったのだろう。