インタラクティブ・サイエンス・コラム
生命を構成している原子は主に、炭素、酸素、水素、窒素である。そのなかでも炭素と水素の結合物である炭化水素がその基本である。植物はこの炭水化物を水と二酸化炭素から作り出すことができる。水は水素と酸素、二酸化炭素は炭素と酸素からできているので二酸化炭素と水から炭水化物を作り出すと当然、酸素が余る。これが、光合成によって発生する酸素である。したがって、我々動物にとって大切な酸素も光合成をする植物にとっては老廃物、廃棄物にすぎない。つまり、我々は、植物の排泄物を摂取して生き残っているとも言える。(田口注)